自分は昔から記憶力が悪かった。
それをはっきり自覚したのは、高校に入ってからだったと思う。
中学時代までは、多少記憶力が悪くても、そこそこの成績を取ることができ、特に大きな問題もなく勉強をこなしていた。
しかし、高校は進学校だったこともあり、状況は一変した。
朝学として行われる英単語テストや、社会科のカリキュラムを1〜2年で一気に終わらせるようなスピードに、自分の記憶力が追いつかず、何度も打ちのめされた。
それでも、大学受験では一定の成功を収めたと思う。
国立大学を1校受験して合格し、私立大学も難関とされる4校を受験して3校に合格した。
これは、記憶力の弱さを補えるだけの理系科目の力、特に数学と物理のスキルがずば抜けていたおかげかもしれない。
ただ、社会に出てからは、記憶力の重要性を痛感することとなった。
記憶力が弱いことは、仕事をする上でも大きなハンデとなり、その結果、出世もあまりできず、53歳となった今も収入は高いとは言えない。
とはいえ、自分は今でも気持ちだけは若く、53歳という実感もあまりない。
だからこそ、これから一発逆転を狙いたいと思っている今日この頃である。