従来のヒューマノイドロボットは、基本的に中央のコンピュータが多数のモーターやセンサーを統合的に制御する構造になっています。また、脳信号によってロボットを動かす技術もありますが、基本的には「脳信号をコンピュータが認識し、あらかじめ設定されたロボット動作を実行させる」という考え方です。
本発明は、これとは異なり、ロボットそのものを多数の「細胞」のような小型機能ユニットから構成するという考え方です。
各ユニットは、それぞれが
- 感知する
- 判断・処理する
- 動く
- 通信する
- 電力を管理する
といった機能を持ちます。
そして、これらのユニットを、
① 1個ずつ個別に制御する
だけでなく、
② 複数のユニットを一つのグループとして制御する
ことができます。
例えば「手を握る」という脳信号を受けた場合、単純に一つのモーターを動かすのではなく、指・手首・腕などに配置された多数のユニットが、それぞれ連携して動作することで、自然な握る動作を実現します。
さらに重要なのは、ユニットを動的に組み替えられる点です。
あるユニットが故障した場合でも、
故障 → 切り離し → 周囲のユニットが補完 → 動作継続
というように、ロボット自身が機能を再構成できます。
つまり、本発明は単なる「脳波で動くロボット」ではありません。
「脳からの指令を、多数の細胞状機能ユニットに分散させ、それらを個別または集合的に協調動作させることで、一つの人型ロボットとして機能させるシステム」
というのが本発明の核心です。
一言で説明するなら
「人間の身体が無数の細胞や神経・筋肉の協調によって動くように、ロボットを多数の細胞状ユニットで構成し、脳信号によってそれらを個別・集合的に動かす技術です。」